埼玉でがんばる「地元のお店」リスト集−元気のレシピ
 元気のレシピ

  各商店を訪問した職員が、肌で感じ取った「元気なお店」特有の空気を「元気のレシピ」として、まとめてみました。


1 商店主が前向きです

2 商品にこだわりがあります

3 ニーズに応じるきめ細かいサービスをしています

4 地域とのつながり、縁を大切にしています


1 商店主が前向きです

○元気な店の商店主は、明るく、逆境下でも前向き
 元気のある店の商店主は、やはり前向きな方達ばかりでした。厳しい状況下であっても、商いについては常に前向きです。
 中には、「商いはゲームのようで、面白い。困難な局面をどう乗り切るかに醍醐味がある」と笑顔でお話になる商店主の方もいました。

○元気な店の商店主は、お客様の笑顔が大好き
 元気のある店の商店主は、お客様の笑顔、喜ぶ顔を見ることが本当に好きなようです。多くの商店主の方が「お客様に喜んでいただけることが一番」「お客様に笑顔でお帰りになっていただくことが幸せ」「お客様を元気にしたい」「うちの商品を笑顔で囲む家族の姿を想像するのが励み」といったことをお話になりました。
 当然、そうしたお店は、お客様の立場に立った商いを行っています。したがって、客足が増えるのでしょう。こうした正のサイクルが、ますますお店を元気にするのかも知れません。   このページのトップへ


2 商品にこだわりがあります

○元気な店の商店主は、商品に強いこだわりが
 元気のある店の商店主は、例外なく取り扱う商品に強いこだわりがあります。原材料、製法、品質、品揃えにそれぞれの思い入れがあります。思い入れがあるからこそ、自らの商いに誇りが生まれるのでしょう。
 お会いした商店主の方々が皆、自らの商品を熱く語っていたのは、極めて印象的でした。
 生鮮三品であれば、「安心・安全」。豆腐屋であれば、「大豆、にがりへの厳しい眼差し」「こだわった手作り製法」。酒屋であれば、「蔵元との直接取引」「特有の品揃え」といったところが代表的なこだわりでしょう。それぞれの店が一切、手を抜かず取り組む姿勢は本当に心強いものでした。

○元気な店の商店主は、商品開発に熱心
 元気のある店の商店主は、オリジナルブランドを立ち上げたり、計画するなど、商品開発に熱心でした。オリジナルワインや地元材料を生かした惣菜、豆腐のケーキやクッキーなど。色々な試みをされています。これも商いに前向きで商品にこだわりがある商店主ならば当然のことなのでしょう。   このページのトップへ


3 ニーズに応じるきめ細かいサービスをしています

○元気な店の商店主は、地元消費者の細かなニーズに柔軟に対応
 元気のある店の商店主は、御近所の方々のニーズに極めて柔軟に、誠意をもって応じています。「必要とあれば定休日も開店する」、「電話一本で深夜でも配達する」、中には、「他店の商品までついでに配達する」店などがあり、「何もそこまでやらなくても」と感じる店もありました。
 しかし、商店主さんは「御近所にいかに使っていただけるか」が重要だということで、体の続く限りこのスタンスは変えないと話されていました。サービス業を行う者の、商人の心意気を見る思いがしました。

○元気な店の商店主は、お年寄りに優しい
 元気のある店の商店主は、お年寄りの立場に添った視線をとても大切にしていることも印象的でした。お客様に御高齢の方が多いというのも理由でしょう。その細かな心遣いに感心させられたこともしばしばです。「お年寄りには、魚一匹でも調理して配達し、『嫁さん代わり』といわれている店」「少量からでも量り売りなどで販売する店」「POPを工夫し、文字数字を見やすくしている店」「通路を広げ、歩きやすくしている店」「商品は買っていただけなくても、ゆっくり御近所で井戸端会議ができる場所を設けている店」などなど。近所のお年寄りにすれば、「お店以上の存在」になっているお店もありました。
 こうした取組は、お客様の笑顔が大好きな商店主からすれば、極めて当然な、当たり前なことなのでしょうが。 
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4 地域とのつながり、縁を大切にしています

○元気な店の商店主は、地域の行事等に積極的に参加
 元気のある店の商店主は、地元の行事、商工会等のイベントに積極的に参加しています。そうした行事に参画することで地域の信頼を得ている店も少なくありませんでした。
 「いろんな行事に協力させていただき、私という人間を売ってくる」「イベントでは、大きな声であいさつする。すると、馴染み以外の方も振り向いて、私に注目してくれる」といった言葉もありました。
 「商品を売る前に売り手である自分自身を売る」という考えが強い商店主にとって、こうした行事等は格好の機会なのでしょう。

○元気な店の商店主は、地元の人に積極的にアプローチ
 元気のある店の商店主は、店に閉じこもっているばかりではありませんでした。上述とも通じますが、御近所の方とのつながりをとても大切にし、店外に出向き、積極的にあいさつをする店主が目立ちました。
 これも「商品を売る前に私を売る」というスタンスの商店主の考えからすれば自然な行動です。

○元気な店の商店主は、地元の原材料、製品を積極的に活用
 元気のある店の商店主の多くは、原材料や製品についても地元重視でした。地元でとれるブドウでワインを作ったり、地元の大豆にこだわる豆腐を作ったり、地元埼玉の酒にこだわる品揃えをするなど、地元の原材料、製品に対する温かい視線が、そこにはありました。
 これも「地域の中で生き、地域の中で生かされている」という考えを持った商店主が多かったからでしょう。  
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 以上が、「元気でがんばっている店」に共通して見られた「最大公約数」的な特徴です。どれも、商いを行う上で大切だと一般的に受け止められているものばかりです。
 これらを基本にいかに各店で独自のエッセンスを加え、創意工夫し、いかに本気で取り組むか、が「元気でがんばっている店」への入り口といえます。

 入り口は見えても、行き先が見えないため、そのドアをノックをする勇気が、そのドアを開ける思い切りが、なかなか生まれてこないかも知れません。
 そうしたときは、どうぞ、県に遠慮無く、お考えを話してください。商店主様の勇気へのバックアップ、背中をそっと押すこと、そうしたことができれば、本当に幸いです。

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