特集
倒産事例から学ぶ過剰債務に陥りつつある中小企業の対応策
コロナ禍を経て、過剰債務に陥る中小企業が急増しています。2023 年に懸念されるのは、主に以下の点です。
■ゼロゼロ融資の返済と利払い開始
コロナ禍の資金繰り支援策として総額42兆円が貸し出された実質無利子・無担保融資(通称:ゼロゼロ融資)の据え置き期間は1~3年が多く、2023年7月頃が返済開始のピークといわれています。
現在、ゼロゼロ融資を「返済できる会社」と「返済できない会社」の二極化が進んでおり、後者の倒産が増加傾向にあります。
2023年に本格化する元金返済を予定通りに行えない会社は、借り換えやリスケ(返済猶予)を銀行に交渉し、事業再生に取り組むことになります。
また、ゼロゼロ融資が実質無利子になるのは当初3年間です。2023年5月頃から、順次、利息の支払いが発生してくる点に注意が必要です。
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- 「ゼロゼロ融資の返済と利払い開始
- 強気の売り上げ予想は倒産リスクを高める
- 返済予定に基づく状況判断が生死を分ける
- 経営改善に取り組む際の留意点
- 過剰債務のチェック方法と重要財務指標
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