アクセス埼玉 2023年9月号

特集

脱炭素社会における中小製造業の小水力発電分野への参入可能性

政府は202010月、2050年までに地球温暖化・気候変動の原因となる温室効果ガスの排出を全体として、ゼロにするカーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。この温室効果ガスのうち、最も排出量の多いのが二酸化炭素(CO2)で、「脱炭素社会」とは、このCO2の実質的な排出量ゼロを達成している社会を指します。

その実現には再生可能エネルギー(再エネ)の利用拡大が不可欠です。現在主流の化石燃料は資源に限りがあり、発電時にCO2を多く排出するからです。一方で、再エネなら一度利用しても資源が枯渇せず再利用が可能で、発電時のCO2の排出量を抑えることができます。

この再エネにもいろいろな発電方法がありますが、その中で水力発電は他の方法と比較して排出量が圧倒的に少ないことで知られています。

      • 脱炭素社会における小水力発電の有用性
      • 小水力発電機器市場とその特徴
      • 参入を果たす企業事例1:コスト競争力の獲得
      • 参入を果たす企業事例2:既存施設での活用
      • 参入を果たす企業事例3:地域自治体・住民の支援
      • 参入を果たす企業事例4:自家発電として活用
      • まとめ