特集
ものづくり中小企業のデザイン経営モデルの構築～求外部デザイン人材を活用した製品開発の観察的事例研究からの考察～
企業経営におけるデザインの重要性の高まりと同時に、経営学の視点からデザインを対象とした研究についても徐々に蓄積が進んでいます。しかし、これらの研究の多くは大企業と中小企業の特質の違いを議論していません。
本研究の対象である中小企業は、大企業と比較して経営資源が乏しいことや、デザインを活用すること自体がコストと認識されやすいことから、デザインを戦略的に活用することに消極的な側面が見受けられます。故に、中小企業に注目したデザイン経営の研究は、極めて乏しいといえます。自社でデザイン人材を雇用することが困難なことや、デザイン活用がコストと捉えられていることなども踏まえると、学術的研究の側面でも実務的な側面においても、デザイン経営に関する研究やデザイン活用の進展が期待されています。
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- はじめに：本研究の狙いと概要
- 中小企業におけるデザイン活用事例の比較
- 本研究でのデザイン活用事例からの考察
- 本稿のまとめと今後の展望
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