次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会」を開催しております。
近年、EVやハイブリッドなどさまざまな方式の自動車が実用化されていますが、今回の技術セミナーでは、「クルマのメガトレンド、電動化・電子化・つながる化を取り巻く現状」をテーマに取り上げました。株式会社本田技術研究所の前田 義男シニアエキスパートには「自動車を取り巻く課題と対応-クルマを取り巻く市場と産業変化を2030年以降も見据えて-」、立川 広輔研究員には「電動車両の普及と課題」について講演していただきました。
技術セミナーには、60名(50社)の皆さんにご参加いただき、アンケートの回答では「大変満足」または「満足」の合計が100%となりました。
また、第2部の研究会会員メンバーによる討論会では、講師のお2人にも加わっていただき専門的な内容にも踏み込んだ意見交換が行われ、大変有意義な研究会となりました。
■日時:2019年6月21日(金)13:30~17:00
■場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室B
パンフレット はこちら
第一部 <技術セミナー>
講演1
「「自動車を取り巻く課題と対応」
-クルマを取り巻く市場と産業変化を2030年以降も見据えて-
株式会社本田技術研究所
デジタルソリューションセンター
デジタルトランスフォーメーション推進室
(自動車技術会:2050年の自動車社会検討特設委員会 委員長)
シニアエキスパート 前田 義男 氏
【プロフィール】1985年本田技術研究所に中途入社、主にエンジンの先行研究を担当。1997年Honda R&D Americas OHIO駐在、先進技術発掘、US向け新商品研究開発。2002年本田技術研究所栃木研究所、エンジン先行研究・長期技術戦略検討。2013年同和光研究所、エンジン先行研究戦略・産学共同プロジェクト。自動車技術会フェロー認定、2015年フェローエンジニア認定。2017年R&D-X、開発戦略室。2019年デジタルソリューションセンター、戦略企画。
講演2
「電動車両の普及と課題」
株式会社本田技術研究所
オートモービルセンター第5技術開発室
研究員 立川 広輔 氏
【プロフィール】2006年本田技術研究所入社、FCX Clarity, Fit-EV, NSX, Acura MDX hybrid等の高圧バッテリシステム開発に従事。2014年 Honda R&D Americas, Los Angeles center 駐在、北米パワートレイン戦略、双方向非接触充電等の先進研究に従事。2019年 本田技術研究所 帰任、バッテリ戦略を担当。
会場・質疑の様子
第二部 <技術討論会>
セミナー、イベントのご案内に関して
(公財)埼玉県産業振興公社 IoT・技術支援グループでは、メールでも各種事業のご案内を行っております(無料)。メール配信をご希望の方は、下記までご連絡ください。
お問い合わせ先
〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
次世代自動車支援センター埼玉
(公財)埼玉県産業振興公社 新産業振興部 IoT・技術支援グループ
TEL. 048-621-7051 FAX. 048-857-3921
メール: jidosha@saitama-j.or.jp
掲載日:2019年7月16日
試作・開発助成
次世代自動車支援センター埼玉では、「自動車産業部会 」会員企業を対象に、自動車産業及び先端要素技術開発に関連する技術開発のための試作品を製作するための費用の一部を助成する事業者を公募します。
助成金額は1社当たり上限20万円、書類審査により、3社程度まで助成いたします。応募条件は「彩の国ビジネスアリーナ2020」での試作品展示及び報告書(展示説明パネル)の作成です。
募集要項
チラシ
概要
事業名称:令和元年度 次世代自動車支援センター試作開発助成事業
対象企業:自動車産業部会会員の中小企業者
助成金額:上限20万円(消費税込み)
選考方法:書類審査により3社程度を選考
対象経費:原材料費、加工費、評価試験等の設備使用料など
事業期間:交付決定日~令和2年1月17日
募集期間:令和元年7月1日~8月23日
応募書類:実施計画書(xls)(指定様式) 経費積算書(xls)(指定様式) (こちらからダウンロードしてください)
特 典: ◆彩の国ビジネスアリーナ2020やWEB上で試作品をPR
◆コーディネータによる技術的アドバイス
◆販路拡大支援
なお、対象分野については、従来の自動車に関連する技術開発のほか、先端要素技術(ナノカーボン、医療イノベーション、ロボット、新エネルギー、航空・宇宙)に関連する
と考えられる技術開発の分野も対象とします。
試作品展示の例 はこちら
※詳細については、事業募集要項をご覧ください。
※ご不明な点については、下記までお気軽にお問合せください。
お問い合わせ先
〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
次世代自動車支援センター埼玉
(公財)埼玉県産業振興公社 新産業振興部 IoT・技術支援グループ
TEL. 048-621-7051 FAX. 048-857-3921
メール: jidosha@saitama-j.or.jp
掲載日:2019年6月28日
次世代自動車支援センター埼玉が主催する「軽量化研究会」では、次世代自動車の重要課題である車両の軽量化をテーマとして、最新の技術情報や先進企業の取り組みなどを紹介しています。
本年度4回目の研究会では、「軽量」「高強度」「高剛性」といった特性を有し、航空宇宙、スポーツ、自動車など様々な分野の製品で使用されている炭素繊維強化プラスチックを取り上げました。
日産自動車株式会社第三製品開発部の熊本 隆担当部長は自動車の軽量化動向とマルチマテリアル化におけるCFRP適用時の課題と今後の展望について解説。金沢工業大学の鵜澤 潔教授には、ハイサイクル成形を可能にするスタンパブルシートや航空機主構造部材への高耐熱性樹脂CF-UDプリプレグなど、近年の開発動向について紹介していただきました。
アンケートの回答では「大変満足」または「満足」の合計が100%となりました。
<パンフレットはこちら>
<テーマ>
「炭素繊維強化プラスチックの開発動向と自動車への適用」―CFRTPへの期待―
開催日時:平成31年2月12日(火)13:30-16:30
場 所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者 :37社44名
研究会 次第
1 軽量化研究会の紹介 および 参加企業紹介
次世代自動車支援センター埼玉 技術開発コーディネーター 乙部 豊
2 「自動車のマルチマテリアル化におけるCFRPの動向と今後への期待」
<講師> 日産自動車株式会社 第三製品開発部 担当部長 熊本 隆 氏
3 「CFRTPの基材開発の動向と応用」
<講師> 金沢工業大学 教授 鵜澤 潔 氏
講演者プロフィール
【 熊本 隆 氏 】
日産自動車株式会社に入社後、世界初高延性1.2GPa超ハイテン材開発をはじめ、アルミ、CFRP等の車両軽量化材料技術開発を推進。材料技術部長、車体技術開発部長を経て現職にてRenault・日産アライアンスの車両軽量化技術開発を担当。
【 鵜澤 潔 氏 】
1985年から株式会社本田技術研究所栃木研究所にて新車開発に従事。1987年から株式会社ジーエイチクラフトにて複合材料によるヨット・自動車・航空機部品等の開発試作に従事。2003年から東京大学、2012年から金沢工業大学にて複合材料の研究および産学官連携活動に従事。2013年、金工大ICC所長、現在に至る。
当日の様子
次世代自動車支援センター埼玉
技術開発コーディネータ 乙部 豊
日産自動車株式会社 第三製品開発部
担当部長 熊本 隆 氏
金沢工業大学 教授 鵜澤 潔 氏
熱心に耳を傾ける参加者
掲載日:2019年2月19日
日時:2019年2月6日(水)13:30~17:00
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会」を開催しております。
近年、EVやハイブリッドなどさまざまな方式の自動車が実用化されていますが、今回の技術セミナーでは、「最新のパワエレ技術」をテーマに2名の講師を迎え、「自動車電動化コンポーネント技術の要点と将来課題」と「WBGパワー・デバイスを使用した短時間過負荷対応モジュール」について講演していただきました。
日立オートモティブシステムズ株式会社の宮崎英樹主管技師は、電動化コンポーネントであるモータ・インバータ・バッテリと、関連する制御・充電器等の技術に関し要点を紹介し、将来のコンポーネントが目指すシステム指向・モジュール化に向けた課題を議論。サンケン電気株式会社の谷澤秀和氏には、同社が着目している短時間過負荷に対応した小型なパワーモジュールの技術や熱解析技術などを紹介していただきました。
第一部の技術セミナーには、47名(32社)が参加。アンケートでは、特に参考になった情報として「電動化コンポーネントのモジュール化」「SiとSiCの性能・機能の比較が数値データで示されていたため、分かりやすかった」などが挙げられました。
<パンフレット>
第一部 <技術セミナー>
講演1
「自動車電動化コンポーネント技術の要点と将来課題」
日立オートモティブシステムズ株式会社
パワートレイン技術開発部
主管技師 宮崎 英樹 氏
【プロフィール】1983年、株式会社日立製作所日立研究所に入社。インバータの回路・デバイスの技術を研究し、家電・産業・電力・自動車の分野でインバータ製品の開発に従事。2011年、日立オートモティブシステムズ株式会社に異動し、現在まで電動化の先行開発に従事。モータ・インバータ技術と共に、制御・ソフト、モデリングなどの技術開発に携わる。
講演2
「WBGパワー・デバイスを使用した短時間過負荷対応モジュール」
サンケン電気株式会社
プロセス技術統括部
谷澤 秀和 氏
【プロフィール】2004年、サンケン電気株式会社に入社後、パワー半導体のパッケージ設計に従事。2012年よりNEDOプロジェクトに参加し、SiC高温実装技術の研究に従事。現在はSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)に参加。
第1部の様子
座長 会場の様子
次世代自動車支援センター埼玉
技術開発コーディネータ
大和 明博
第二部 <技術討論会及び研究会会員企業の得意技紹介>
掲載日:2019年2月13日
次世代自動車支援センター埼玉が主催する「軽量化研究会」では、次世代自動車の重要課題である車両の軽量化をテーマとして、最新の技術情報や先進企業の取組みなどを紹介しています。
本年度3回目の研究会では、プラスチックに混合・分散させることで剛性や強度、耐熱性、各種耐性などを高めることができるフィラー(充填材)を取り上げました。
当日はフィラー技術の最新動向に加え、「ガラス繊維」と「モスハイジ(塩基性硫酸マグネシウム無機繊維)」に焦点を当てて各フィラーの特性や添加効果などを紹介していただきました。
日本大学生産工学部機械工学科の平山紀夫教授は、ガラス繊維の材料組成の多様性、繊維断面形状の加工性、高速衝撃吸収特性などの特長を解説。宇部マテリアルズ株式会社ファインマテリアル事業部の渡辺高行フィラー販売部長には、安全性が高いウィスカとして注目されているモスハイジのPP樹脂への添加効果として軽量化、高剛性化、高流動性化を挙げていただきました。
アンケートでは「ガラス繊維の衝撃特性が大きいことに驚いた」「モスハイジがPPの剛性アップに役立つことがわかった」等の声が寄せられました。
<パンフレットはこちら>
<テーマ>「進化を続けるプラスチックフィラー」
開催日時:平成30年12月4日(火)14:00-17:00
場 所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者 :16社19名
研究会 次第
1 軽量化研究会の紹介 および 参加企業紹介
次世代自動車支援センター埼玉 技術開発コーディネーター 乙部 豊
2 「補強材としてのガラス繊維の未知なる魅力」
<講師> 日本大学 生産工学部 機械工学科 教授 平山 紀夫 氏
3 「熱可塑性樹脂添加剤モスハイジについて」
<講師> 宇部マテリアルズ株式会社 ファインマテリアル事業部 フィラー販売部長 渡辺 高行 氏
講演者プロフィール
【 平山 紀夫 氏 】
1986年明治大学理工学部機械工学科を卒業。同年、日東紡績株式会社に入社後、FRP研究所にて十年以上にわたりFRP成形品の開発業務に従事。その後、グラスファイバー研究所の所長として、ガラス繊維の研究・開発部門の責任者として研究を進める。2015年に日本大学生産工学部機械工学科教授に就任。
【 渡辺 高行 氏 】
1991年に山口大学大学院資源工学専攻を修了。現宇部マテリアルズ株式会社に入社後はマグネシウム系及びカルシウム系製品の開発及び生産技術に携わり、マーケティング関連部署を経て、現在は同社ファインマテリアル事業部フィラー販売部に所属。今回紹介するモスハイジの販売を担当。
当日の様子
次世代自動車支援センター埼玉
技術開発コーディネータ 乙部 豊
日本大学 生産工学部 機械工学科
教授 平山 紀夫 氏
宇部マテリアルズ株式会社
ファインマテリアル事業部
フィラー販売部長 渡辺 高行 氏
熱心に耳を傾ける参加者
講師と名刺交換する参加者
掲載日:2018年12月5日
日時:2018年11月16日(金)13:30~17:00
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室A
後援:独立行政法人中小企業基盤整備機構 関東本部
次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会」を開催しております。
近年、EVやハイブリッドなどさまざまな方式の自動車が実用化されていますが、今回の技術セミナーでは、「FCVに関連する水素エネルギー供給の現状と今後の取組み」をテーマに3名の講師を迎え、「FCV・水素供給インフラの現状と取組み」と「水素貯蔵の重要性と水素貯蔵材料の新たな取組み」について講演していただきました。
一般社団法人水素供給利用技術協会の山梨文徳技術専門委員は、FCVの電動車両としての位置付けや可能性、同技術協会の池田哲史理事は、FCVへの水素充填設備として水素ステーションや圧縮機、蓄圧器、ディスペンサー、バルブ類等の構成機器などについて説明されました。 国立研究開発法人理化学研究所の水素エネルギーストレージ技術研究チームの内山直樹チームリーダーには、FCVの普及に向けて大きな役割を占める水素貯蔵に関する問題を解決するための水素貯蔵材料に対する新たな取組みを紹介していただきました。
第一部の技術セミナーには、37名(28社)が参加。アンケートでは、特に参考になった情報として「水素エネルギーの活用先の広がり」「水素吸蔵合金の進展について」等が挙げられました。
<パンフレット>
第一部 <技術セミナー>
講演1
「FCV・水素供給インフラの現状と取組み」
・「FCVの現状・自動車会社の取組み」
一般社団法人水素供給利用技術協会
技術専門委員 山梨 文徳 氏
(日産自動車(株) EVシステム研究所)
【プロフィール】1987年日産自動車株式会社入社。2011年水素供給・利用技術研究組合(現:水素供給利用技術協会)、2017年日産自動車株式会社に復職。
・「水素供給インフラの取組みと現状」
一般社団法人水素供給利用技術協会
理事 事務局長 池田 哲史 氏
【プロフィール】1980年日本石油株式会社入社(現JXTGエ ネルギー株式会社)、2011年水素供給・利用技術研究組合(現:水素供給利用技術協会)、2016年一般社団法人水素供給利用技術協会 理事事務局長。
講演2
「水素貯蔵の重要性と水素貯蔵材料の新たな取組み」
国立研究開発法人 理化学研究所 科技ハブ産連本部 バトンゾーンプログラム 水素エネルギーストレージ技術研究チーム チームリーダー (株)アツミテック 環境技術センター センター長 執行役員 内山 直樹 氏
【プロフィール】1982年本田技研工業株式会社入社。1982年株式会社本田技術研究所 駆動系研究開発部門、2001年株式会社アツミテック 環境・エネルギー関係研究開発部門、2015年国立研究開発法人 理化学研究所 兼任 2015年4月~2018年3月水素フィルター研究チーム、2018年4月~水素エネルギーストレージ技術研究チーム。
第1部の様子
座長 会場の様子
(次世代自動車支援センター埼玉
技術開発コーディネータ )
大和 明博
第二部 <技術討論会>
講師の3人にも加わっていただき専門的な内容にも踏み込んだ大変有意義な討論会となりました。特にFCVの利用者にとってのメリットや水素製造システム、水素ステーション運用の仕組み等、参加企業にとって有用な情報交換が出来ました。
掲載日:2018年11月19日
次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術力強化を支援するため、
「次世代自動車技術講演会」を開催し、自動車産業を取り巻く最新の動向を紹介しています。
今年度1回目の講演会で経済産業省 関東経済産業局 地域経済部 先端産業支援課 自動車産業室の
井ノ上賢治室長補佐は、電動化の加速や車の高機能化・ソフトウェアの複雑化による車の作り方や産業構造の変化、協調領域による強みなど、CASEへの対応を中心に国内外の状況について紹介するとともに、国の目指す方向性を説明。株式会社現代文化研究所(トヨタ自動車のリサーチカンパニー)の山元哲史上席
主任研究員は、自動車産業を取り巻く環境変化と個社(完成車・部品)の対応策を俯瞰しつつ、今後を展望する上で試金石となる「中国」に焦点を当て講演しました。また、次世代自動車支援センター埼玉の
渡部康行センター長はEVシフトで頑張っている県内中小企業3社の事例を紹介しました。
<パンフレット>
『次世代の自動車産業に向けて、中小企業への期待と役割』
~自動車産業を取り巻く環境変化と国の目指す方向性~
日 時:平成30年10月22日(月) 14:00~16:00
場 所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者:27社32名
研究会次第
【講演1】「自動車産業を巡る状況と対応の方向性」
<講師>
経済産業省 関東経済産業局 地域経済部 先端産業支援課
自動車産業室 室長補佐 井ノ上 賢治 氏
【講演2】「自動車産業が直面する環境変化~電動化・コネクティッド化等の現状と今後の展望~」
<講師>
株式会社現代文化研究所(トヨタ自動車のリサーチカンパニー)
上席主任研究員 山元 哲史 氏
【EVシフトで頑張っている埼玉県内中小企業3社の事例紹介】
<講師>
公益財団法人 埼玉県産業振興公社 次世代自動車支援センター埼玉
センター長 渡部康行
当日の様子
経済産業省 関東経済産業局 地域経済部
先端産業支援課 自動車産業室
室長補佐 井ノ上 賢治 氏
株式会社現代文化研究所
上席主任研究員 山元 哲史 氏
次世代自動車支援センター埼玉
センター長 渡部康行
次世代自動車支援センター埼玉
技術開発コーディネータ
大和 明博
講義に熱心に
耳を傾ける参加者
講義終了後に名刺
を交換する参加者
問合せ先
次世代自動車支援センター埼玉 担当/黒田
〒338-0001 さいたま市中央区上落合2-3-2
TEL 048-621-7051 FAX 048-857-3921
掲載日:2018年10月23日
車両分解研究会は参加企業による分解部品の調査を通して、次世代の技術を発見・発掘し、自社技術に磨きをかけ、新技術・新製品提案につなげていくことを目的とし、今年度は、日産自動車「新型リーフ」の分解研究に取り組んでいます。
9/6(木)午前に「発足会」を開催し、午後から翌日の9/7(金)まで、車両分解作業に取りかかりました。2日間の分解立会見学会には、延べ164名が参加されました。
今年も埼玉自動車大学校の全面協力をいただきました。「指導先生の適切な指示と学生のチームワークの良かった」「手際よく分解する姿に感心しました」との感想もあり、分解終了後、大きな拍手が起こりました。
参加者アンケートから「実際の目でみることで構造がよくわかり勉強になった」「単に分解部品を見るだけでなく、分解工程をみることにより、各部の使用箇所が分かりやすく把握できた」など、有意義な活動で今後も継続してほしいと要望が沢山ありました。
今後、分解部品の展示確認会を経て、参加企業への部品貸出を開始し、各社の分解部品調査活動を開始していきます。
平成30年度車両分解研究会「発足会」
日時:平成30年9月6日(木) 10:00~11:30
会場:埼玉自動車大学校 2階講義室 (埼玉県北足立郡伊奈町)
(公財)埼玉県産業新興公社
理事長 織田 秀明
(学法)佐藤栄学園専門学校
埼玉自動車大学校
校長 金子 勉 様
「新型リーフ」の車両概要説明及び車両分解研究会の進め方について説明
次世代自動車支援センター埼玉
技術開発コーディネータ
大和明博
発足会の様子
埼玉自動車大学校校内見学
平成30年度車両分解研究会「分解立会見学会」
日時:平成30年9月6日(木)12:20~17:00
9月7日(金) 9:30~15:30
会場:埼玉自動車大学校 整備実習場
メールでの募集案内について
各種研究会その他イベントの募集については、メールでもご案内しております。
ご希望の方はjidosha@saitama-j.or.jp までご連絡ください。
お問い合わせ先
〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
次世代自動車支援センター埼玉
(公財)埼玉県産業振興公社 新産業振興部 IoT・技術支援グループ
TEL. 048-621-7051 FAX. 048-857-3921
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掲載日:2018年10月23日
次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会 」を開催しています。
今回の技術セミナーでは講師として日産自動車(株)の木賀新一氏と(株)本田技術研究所の石倉誉士氏が登壇しました。木賀氏は「VC-TURBO 可変圧縮比機構とそのモータ制御の紹介」と題し、高パワーと低燃費を同時に実現する可変圧縮比エンジンに採用されている主要技術などを解説。
石倉氏は「プラグインハイブリット車用電動パワープラントの開発」と題して、『CLARITY PHEV』の主要パワープラントコンポーネントやバッテリー冷却システムについて紹介しました。
第1部の技術セミナーには、39名(29社)が参加。アンケートでは、「VC-TURBOエンジンの仕組みがよくわかった」「温度管理に対する理解が深まった」等の感想が寄せられました。
<テーマ>「モーターとコントローラ技術/機電一体化技術について」
日時:2018年9月4日(火)13:30~16:30
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室A
<研究会パンフレット>
第一部 <技術セミナー>
講演1
「VC-TURBO 可変圧縮比機構とそのモータ制御の紹介」
日産自動車(株)
パワートレイン・EV技術開発本部
パワートレイン・EVプロジェクト部
エンジンプロジェクトグループ
アライアンスPED
木賀 新一 氏
【プロフィール】日産自動車入社後、エンジン本体部品の設計・実験を担当。途中、エンジン部品調達(バイヤー)を経て、2001年からVVEL(無段階バルブ可変リフト機構)の開発に従事。2010年から車両総原価のとりまとめ、2014年より可変圧縮比エンジンのチーフエンジニアとして製品化を担当。2018年より現職。
講演2
「プラグインハイブリット車用電動パワープラントの開発」
(株)本田技術研究所
四輪R&Dセンター
第5技術開発室
第2ブロック
研究員 石倉 誉士 氏
【プロフィール】1988年本田技研工業入社。各種バッテリーの性能解析、制御を中心として研究に従事。その後、バッテリーシステムを中心としてHEV、PHEV、BEVの電動パワープラントを開発。近年クラリティーPHEVの電動パワープラントの開発プロジェクトを推進。
モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会の説明と会場の様子
第二部 <技術討論会>
講師の2人にも加わっていただき専門的な内容にも踏み込んだ大変有意義な討論会となりました。特に新規開発への試作部品段階からの参加についての期待、電動化に伴う熱のマネージメントの重要性や電動化部品の生産供給体制等、参加企業にとって有用な情報交換が出来ました。
掲載日:2018年9月5日
次世代自動車支援センター埼玉が主催する「軽量化研究会 」では、次世代自動車の重要課題である車両の軽量化をテーマとして、最新の技術情報や先進企業の取組みなどを紹介しています。
今年度2回目の研究会では、ステンレスやアルミ、チタンなどの金属粉末を材料とし、軽量化や高機能化を可能とする造形方法として注目される金属3Dプリンティングをテーマに取り上げました。
講師を務めた東北大学 金属材料研究所の千葉晶彦教授は、前半は金属積層造形技術の特徴と可能性について言及。後半は3Dプリンターの技術開発に積極的に投資し、航空機部品製造などで活用している欧米や中国の最新動向を紹介し、今後のものづくりのパラダイムシフトについて説明していただきました。
株式会社ACR 研究開発部の野口宏部長は、純正以外の金属粉末を導入した独自の積層技術開発の顛末記を紹介。金属3Dプリンターで製作した「軸付タービン」「インジェクターホルダー」など10点以上のパーツも展示していただきました。
<テーマ>「金属3Dプリンターが拓く新しいもの造り」
開催日時:平成30年8月30日(木)13:30-16:30
場 所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者 :23社27名
<軽量化研究会パンフレット>
研究会 次第
1 軽量化研究会の紹介 および 参加企業の自己紹介
次世代自動車支援センター埼玉 技術開発コーディネーター 乙部 豊
2 「金属積層造形技術の応用と研究開発動向―電子ビーム積層造形技術の特徴と可能性について―」
<講師> 東北大学 金属材料研究所 教授 千葉 晶彦 氏
3 「オープンパラメータを活用した金属粉末の調達と独自技術」
<講師> 株式会社ACR 研究開発部 部長 野口 宏 氏
講演者プロフィール
【 千葉 晶彦 氏 】
東北大学工学部金属材料工学科を卒業後、民間企業に就職。その後、岩手大学工学部の助手、助教授、教授として17年間勤務する。2006年から東北大学金属材料研究所にて主に金属合金の加工プロセスに関する研究を行っている。国内では先駆となる電子ビーム積層造形技術に関する研究には2010年から取り組んでいる。
【 野口 宏 氏 】
1978年から株式会社DNKで自動化・電子部品製造機の研究開発に従事。1988年、JUKI株式会社に入社し工業用ミシンの縫目の研究開発に携わる。2013年、株式会社ACRに入社。排気ガス浄化や自動車部品関連の研究開発に従事するかたわら、金属3Dプリンターを活用した社内試作部品のコストダウン、高精密化に挑んでいる。
当日の様子
次世代自動車支援センター埼玉
技術開発コーディネータ
乙部 豊
東北大学 金属材料研究所
教授 千葉 晶彦 氏
株式会社ACR 研究開発部
部長 野口 宏 氏
講義に熱心に耳を傾ける参加者
講義終了後は歓談を通じて交流を深めた
金属3Dプリンターで製造したパーツに高い関心を示す参加者
掲載日:2018年8月31日
平成30年度の車両分解研究会は、日産自動車の「新型リーフ」の分解研究に取り組んでいきますが、最初のイベントとなる「試乗会」を埼玉自動車大学校のテストコースで実施し、12社(24名)にご参加いただきました。
オリエンテーションとして試乗前の車両の概要と走行の注意事項の説明後、各社30分以内で試乗を行いました。限られた時間のなかでしたが、新型リーフの加速性能、衝突回避を支援するインテリジェント エマージェンシーブレーキなどを体験していただきました。
参加者からは、踏み込んだ瞬間の加速が力強い、モータ音については全く気にならない、またアクセルペダルの踏み加減を調整するだけで発進、加速、減速、停止までをコントロールするe-Pedalについては不安や慣れが必要といった感想が聞かれました。
なお、実際に車両を分解する作業は平成30年9月6日から開始します。引き続き、開催実績を報告していきますのでお楽しみに。
開催日:平成30年7月30日(月)・31日(火)
場 所:埼玉自動車大学校 テストコース(埼玉県北足立郡伊奈町小室1123)
試乗会の様子
試乗前のオリエンテーション
操作手順を説明後にテストコースを試乗
前方の車両や歩行者との衝突回避を支援するインテリジェント エマージェンシーブレーキについても体験
メールでの募集案内について
各種研究会その他イベントの募集については、メールでもご案内しております。
ご希望の方はjidosha@saitama-j.or.jp までご連絡ください。
お問い合わせ先
〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3階
次世代自動車支援センター埼玉
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TEL. 048-621-7051 FAX. 048-857-3921
メール: jidosha@saitama-j.or.jp
掲載日:2018年8月24日
次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会 」活動を行っています。
近年、EVやハイブリッドなどさまざまな方式の自動車が実用化されています。今回は、電動化動向分析として「次世代自動車のメガトレンドによる影響評価」及び「今後の電動化拡大に向けたニーズ」についての技術紹介をしていただきました。
第1部の技術セミナーでは、73名(42社)の皆さんにご参加いただきました。また、第2部の研究会会員メンバーによる討論会では、講師のお2人にも加わっていただき専門的な内容にも踏み込んだ意見交換が行われ、大変有意義な研究会となりました。
日時:2018年6月13日(水)13:30~16:30
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
パンフレット
第一部 <技術セミナー>
講演1
「次世代自動車産業のメガトレンド分析」
(株)野村総合研究所
グローバル製造業コンサルティング部
自動車産業第2グループ 上級コンサルタント
齋藤 貴成 氏
【プロフィール】2003年(株)野村総合研究所入社。製造業向けコンサルティング業務に15年以上従事。
専門は自動車及び自動車部品メーカ向けの事業戦略策定支援、経営改革支援、研究開発改革支援など。
講演2
「自動車の電動化拡大に向けたニーズ」
日産自動車(株) パワートレイン・EV技術開発本部
パワートレイン・EV先行技術開発部
アライアンスGM 久保賢明 氏
【プロフィール】1990年日産自動車株式会社入社。総合研究所にてパワートレインを中心として研究に従事。その後、パワートレイン開発本部にて製品の先行開発からそれを支えるモデルベース開発を支援。現在は、将来の技術戦略の立案とともに、先行技術開発をグローバルに推進している。
会場・質疑の様子
第二部 <技術討論会>
掲載日:2018年6月14日
次世代自動車支援センター埼玉が主催する「軽量化研究会」では、次世代自動車の重要課題である車両の軽量化をテーマとして、最新の技術情報や先進企業の取組みなどを紹介しています。
今年度最初の研究会では、新しい造形方法として注目され、軽量化にも寄与する3Dプリンティングをテーマに取り上げました。今回は、3Dプリンターで製作した「プレス樹脂型」「ブロー成形樹脂型」「真空成形樹脂型」など5点を会場内に展示し、参加した皆様は休憩時間や講演後、製品を手に取りながら活発に意見を交換していました。
<テーマ>「ここまで来た3Dプリンターの進化」
開催日時:平成30年6月6日(水)13:30-16:30
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者:19社24人
内容
1 軽量化研究会の紹介 および 参加企業の自己紹介
次世代自動車支援センター埼玉 技術開発コーディネーター 乙部 豊
2 「3Dプリンティングの基礎とその将来動向」
<講師>
横浜国立大学 成長戦略研究センター
連携研究員 萩原 恒夫 氏
<プロフィール>
1974年帝人(株)に入社後、東京研究センターにて感光性樹脂、導電性高分子の研究に従事。1994年より帝人製機(株)、
シーメット(株)にて光造形用樹脂の研究開発に携わる。2010年より東京工業大学大学院産官学連携研究員(山形大学工学部客員教授を兼任)。現在、横浜国立大学成長戦略研究センター連携研究員。理学博士。
3 「最新の3Dプリンターと活用事例」~広がり続ける3Dプリンターの活用範囲~
<講師>
アルテック株式会社 第2産業機械事業部 デジタルプリンタ営業部
3Dプリンタ営業課/課長 アプリケーションエンジニア 立山 豪 氏
<プロフィール>
2001年アルテック(株)に入社。 2012年3Dプリンタ営業課に配属後、アプリケーションエンジニアとして営業担当者に同行し、3DプリンターのHW/SW情報や活用事例の紹介、最適な樹脂と機種選定まで幅広くアドバイスを行っている。また、年間30回以上の社内外の講演やセミナーにおいて講師を務める。
掲載日:2018年6月7日
2018年2月28日(水)から3月2日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催された「 FC EXPO 2018 」(国際水素・燃料電池展)において、『埼玉県』パビリオン内に『次世代自動車支援センター埼玉』の活動紹介コーナーを設置しました。
『次世代自動車支援センター埼玉』では、埼玉県内の自動車産業に関わる企業を中心に、技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会」や「軽量化研究会」を設置し様々な支援活動をしています。本展示会では、燃料電池関連の支援活動を中心に『次世代自動車支援センター埼玉』の活動紹介および、研究会会員企業「日本伸管株式会社」の車載用水素配管の開発試作品を紹介しました。
『埼玉県』パビリオン内には、公社のほか、埼玉県内で積極的に燃料電池関連品の開発を行っている、「八千代工業株式会社」「月島機械株式会社」「ポーライト株式会社」「Bloom energy Japan 株式会社」の各社も燃料電池関連製品などを展示しました。どの展示コーナーも大変多くの皆様にご来場いただきました。
名称:スマートエネルギーWeek 2018 「国際水素・燃料電池展(FC EXPO 2018)」
会期:2018年2月28日(水)~3月2日(金)
会場:東京ビッグサイト 西展示棟2階
掲載日:2018年3月2日
次世代自動車支援センター埼玉では、「軽量化研究会」を開催し、最先端新素材技術を紹介しています。今回は、CFRTPにおける軽量化技術について(有)カワサキテクノリサーチの川崎様から、CFRTPの自動車適用の課題と展望については(株)本田技術研究所の佐藤様からご講演いただきました。また(株)エフテックのご協力により、素材が違う6種類の試作ペダルアームを展示していただき、野間様と和泉様から素材の多様化による軽量化技術の検証について講演していただきました。参加者は展示品を手に取るなど、休憩時間や講演後でも講演者と活発に意見交換していました。
今回も、研究会参加を一般企業にも広げて開催しました。また、参加企業間のネットワーク作りに役立てていただくよう、講演会に先立って参加各社に自己紹介をしていただきました。
開催日時:平成30年2月21日(水)13:30~16:30
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者:34社46人
案内パンフレット
内容
1 軽量化研究会の紹介 および 参加企業の自己紹介
次世代自動車支援センター埼玉 コーディネーター 乙部 豊
2 「モノ不足の深刻化と加工技術の重要性」-CFRP(CFRTP)における軽量化のキーワード-
<講師>
有限会社 カワサキテクノリサーチ
代表取締役社長 川崎 徹氏
<プロフィール>
1971年、同志社大学法学部卒業、ケミカル関係の商社に入社。10年後、プラスチック加工技術協会傘下の可能性技術協会の事務局長時代に、調査・コンサルティング会社、カワサキテクノリサーチ設立。1985年、同社設立と同時に代表就任、今日に至る。累積のKTRレポート758本、共著多数。
3 「マルチマテリアルによる軽量化技術への取組み」
<講師>
株式会社エフテック エンジニアリング本部 技術企画ブロック
主任技師 野間直宗氏
要素技術係 技術主任 和泉俊貴氏
<プロフィール>(野間直宗氏)
1985年、エフテック(旧福田プレス)入社。試作部門に配属され初代NSXでの加工技術を担当。課長・ブロックリーダーを歴任し、2005年より新設された要素技術開発部門に移り将来技術開発の責任者として現在に至る。
<プロフィール>(和泉俊貴氏)
2007年、エフテック入社。要素技術ブロックに配属されハイテン材の塑性加工技術をテーマとした開発に従事。その後ペダルアームを題材に鉄・アルミ・プラスチックでの軽量化技術テーマに取組み現在に至る。
4 「CFRTPの自動車適用の課題と展望」
<講師>
株式会社本田技術研究所 R&DセンターX
シニアエキスパート 佐藤恵一氏
<プロフィール>
1986年(株)本田技術研究所入社。コンポジット軽量車体・機体構造の研究に従事し、主にCFRP構造に関わる材料、成形、品質保証を担当。1996-2010年、ホンダジェット機体(CFRP胴体)構造の研究・開発に従事。2010年から航空機CFRP技術を活用した、四輪車体等の構造軽量化研究を担当。
掲載日:2018年2月22日
次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会 」活動を行っています。
自動車の電動化の流れの中で、エネルギーマネージメントにおいても重要なユニットであるインバータやコンバータなどの主要デバイスとして、高性能なSiC半導体素子が使用されるようになってきました。今回は、「次世代パワーユニットへの期待と実装技術の動向」と題して、今後のパワー半導体への期待と、その高性能ゆえの新たな実装技術の開発動向や課題について講演していただきました。
第1部の技術セミナーでは、31名(26社)の皆さんにご参加いただきました。自動車の電動化においてパワエレ機器開発の重要性について認識できました。専門外の参加者にとってはちょっと難しい内容だったようですが、部品や材料に関わる様々な課題についての講演で、大変参考になるセミナーでした。第2部の研究会会員メンバーによる討論会では、専門的な内容にも踏み込んだ意見交換も行われ大変有意義な研究会でした。
日時:2018年2月7日(水) 13:30~17:00
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
パンフレット
第一部 <技術セミナー>
講演1
「燃料電池車へのFull SiC適用事例の紹介と今後のワイドバンドギャップ半導体への期待」
(株)本田技術研究所 四輪R&Dセンター
主任研究員 坂東真史氏
【プロフィール】2000年(株)本田技術研究所に入社後、現在に至るまでHEV、PHEV、FCVのシステム開発及びE-DRIVE部品の開発に従事。現在はインバータ、コンバータなどのパワーエレクトロニクス関連の研究に注力。
講演2
「次世代パワー半導体使いこなしのための実装技術」
サンケン電気(株) プロセス技術統括部
谷澤秀和氏
【プロフィール】サンケン電気に入社後、パワー半導体のパッケージ設計に従事。2012年よりNEDOプロジェクトに参加し、SiC高温実装技術の研究に従事。現在は内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)に参加。
第二部 <技術討論会>
掲載日:2018年2月8日
次世代自動車支援センター埼玉では、「軽量化研究会」を開催し、最先端新素材技術を紹介しています。今回は久しぶりにチタンを取り上げました。日本のチタン産業の最新情報について(一社)日本チタン協会の木下様から、チタンの応用や加工技術については(株)本田技術研究所の後藤様、(株)東京チタニウムの小澤様からご講演いただきました。
また、講演者のご協力により、会場内にチタンを使った先進的な製品や高度な部品を展示していただきました。参加者は展示品を手に取るなど、休憩時間や講演後でも講演者と活発に意見交換をされていました。
今回も、研究会参加を一般企業にも広げて開催しました。また、参加企業間のネットワーク作りに役立てていただくよう、講演会に先立って参加各社に自己紹介をしていただきました。
開催日時:平成29年12月6日(水)13:30~16:30
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者:26社37人
案内パンフレット
内容
1 軽量化研究会の紹介 および 参加企業紹介
次世代自動車支援センター埼玉 コーディネーター 乙部 豊
2 「チタンの基礎知識と日本のチタン産業の最新情報」
<講師>
一般社団法人日本チタン協会
企画部長 木下和宏氏
<プロフィール>
1980年、新日本製鐵入社。室蘭製鉄所にて製鋼の技術開発を担当。1985年、半導体製造の子会社に出向。1993年、新日本製鐵本社チタン部に異動。チタンの用途開発(海洋土木、自動車、船舶分野)を担当。2011年より、日本チタン協会に移籍、現職。
3 「2輪の軽量化とチタン製燃料タンクの開発」
<講師>
株式会社本田技術研究所 二輪R&Dセンター 第一技術開発室
室長 後藤悌四郎氏
<プロフィール>
1962年 大分県生まれ、1981年本田技術研究所入社、車体設計室に配属。主に大型バイクの開発に従事。1998年から4年間の海外駐在中商品企画を担当し、帰国後大型機種の開発責任者、2014年から熊本研究所の開発室室長。2017年から朝霞研究所に戻り、全モデルの車体設計室課の室長に就き、現在に至る。
4 「最近のチタン応用製品と加工技術」
<講師>
株式会社東京チタニウム
代表取締役 小澤良太氏
<プロフィール>
1980年生まれ 37歳 、2000年入社以来、『現地、現物主義』で中国、ロシア、アメリカなど世界のチタンメーカーを巡り、そこで得た知識、経験を顧客の多種多様なニーズに合わせセールスエンジニアとして活躍。営業部長へ経て、2015年より現職。
掲載日:2017年12月7日
次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術力強化を支援するため、「次世代自動車技術講演会」を開催し、最新の技術情報や技術動向を紹介しています。
今回は、『自動車の将来と社会交通システムの将来展望』 をテーマとし、2050年代を見据えた自動車の将来、および自動車をとりまく社会交通システムの変化についてのご講演いただきました。両講演ともに大変興味深い内容で、今後の日本のものづくりにとっても変革が求められていることを感じました。22社27人にご参加いただき、講演会終了後も数人の参加者と講師との活発な意見交換が行われました。
日時:2017年11月21日(火) 14:00~16:30
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
技術講演会
講演1
「2050年を見据えた自動車の環境・エネルギー技術への提言」
早稲田大学 研究院 次世代自動車研究機構
特任研究教授 大聖泰弘 氏
【プロフィール】1976年早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了、1985年より同理工学部教授。エンジンの燃焼技術や排気浄化、新燃料の利用技術に関する研究。EV、HEV、FCVの製作と性能評価を手掛ける。自動車技術会副会長(2004~2006年)、国際自動車学会連盟(FISITA)副会長(2008~2012年)を務める。現在、早稲田大学研究院次世代自動車研究機構にて特任研究教授。
講演2
「自動車社会の将来」
~ITS、ICT、IoT、自動運転、他の動向から考える~
早稲田大学 環境総合研究センター
参与・招聘研究員 石 太郎 氏
【プロフィール】1969年、日産自動車(株)入社、エンジン開発に従事。1990年、米国日産自動車製造会社へ出向。1993年、日産自動車交通研究所所長、ITSや交通システムについての研究。1996年、VERTIS(現ITS Japan)へ出向、ITS世界大会など、国際関係の業務に従事。 2001年、早稲田大学環境総合研究センター、参与および招聘研究員として招聘。その後も、ITS Japanアドバイザーとして、日本のITS普及に貢献、ITS世界大会にてITS功労者表彰受賞、ITSアジア太平洋地域フォーラムにて組織委員会委員など、ITSの普及進展のために活躍されている。
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掲載日:2017年11月21日
次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会 」活動を行っています。
今回のテーマは「電動パワートレインのメカトロニクス技術動向」でした。車載用モータに求められる低速域から高速域までの広範囲なトルク特性や高効率化の実現方法として、モータ技術の進化による取り組みとメカニカルなギアとの組み合わせによる方法の二つの違ったアプローチについてお話していただきました。素人でも分かりやすい説明から始まり、どちらの講演も今後期待される自動車の電動化技術として参考となる講演でした。
第1部の技術セミナーでは、32名(23社)の皆さんにご参加いただきました。第2部の研究会会員メンバーによる討論会では、さらに踏み込んだ質問やコメントなど、一部専門的な内容にも踏み込んで活発な意見交換が行われ大変有意義な研究会でした。
日時:2017年11月17日(金) 13:30~16:45
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室A
パンフレット
第一部 <技術セミナー>
講演1
「省エネルギーで電気自動車を駆動できるモータドライブ技術」
東洋大学 理工学部
教授 堺和人氏
【プロフィール】(株)東芝入社、電力・社会システム技術開発センターにて研究開発従事。2003年から横浜国立大学大学院客員教授、2010年から東洋大学教授、現在に至る。主として、制御用モータ、高効率モータ・発電機、EV用モータドライブシステム、非接触電力伝送、太陽光・風力発電、電磁気・パワエレ応用の研究に従事。平成18年度、平成25年電気学会論文賞、平成19年度日本電機工業会会長賞。
グループ講演2
「日本精工のホイールハブモータはなぜ変速機付きなのか?」
日本精工(株) パワートレイン技術開発部
グループマネージャー 松田靖之氏
【プロフィール】自動車の自動運転や電動化などに対応した新商品開発を担当。特に車両運動制御に関する開発に従事。
第二部 <技術討論会>
掲載日:2017年11月20日