次世代自動車支援センター埼玉では、「軽量化研究会」を開催し、最先端新素材技術を紹介しています。今回は、CFRTPにおける軽量化技術について(有)カワサキテクノリサーチの川崎様から、CFRTPの自動車適用の課題と展望については(株)本田技術研究所の佐藤様からご講演いただきました。また(株)エフテックのご協力により、素材が違う6種類の試作ペダルアームを展示していただき、野間様と和泉様から素材の多様化による軽量化技術の検証について講演していただきました。参加者は展示品を手に取るなど、休憩時間や講演後でも講演者と活発に意見交換していました。
今回も、研究会参加を一般企業にも広げて開催しました。また、参加企業間のネットワーク作りに役立てていただくよう、講演会に先立って参加各社に自己紹介をしていただきました。
開催日時:平成30年2月21日(水)13:30~16:30
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者:34社46人
内容
1 軽量化研究会の紹介 および 参加企業の自己紹介
次世代自動車支援センター埼玉 コーディネーター 乙部 豊
2 「モノ不足の深刻化と加工技術の重要性」-CFRP(CFRTP)における軽量化のキーワード-
<講師>
有限会社 カワサキテクノリサーチ
代表取締役社長 川崎 徹氏
<プロフィール>
1971年、同志社大学法学部卒業、ケミカル関係の商社に入社。10年後、プラスチック加工技術協会傘下の可能性技術協会の事務局長時代に、調査・コンサルティング会社、カワサキテクノリサーチ設立。1985年、同社設立と同時に代表就任、今日に至る。累積のKTRレポート758本、共著多数。
3 「マルチマテリアルによる軽量化技術への取組み」
<講師>
株式会社エフテック エンジニアリング本部 技術企画ブロック
主任技師 野間直宗氏
要素技術係 技術主任 和泉俊貴氏
<プロフィール>(野間直宗氏)
1985年、エフテック(旧福田プレス)入社。試作部門に配属され初代NSXでの加工技術を担当。課長・ブロックリーダーを歴任し、2005年より新設された要素技術開発部門に移り将来技術開発の責任者として現在に至る。
<プロフィール>(和泉俊貴氏)
2007年、エフテック入社。要素技術ブロックに配属されハイテン材の塑性加工技術をテーマとした開発に従事。その後ペダルアームを題材に鉄・アルミ・プラスチックでの軽量化技術テーマに取組み現在に至る。
4 「CFRTPの自動車適用の課題と展望」
<講師>
株式会社本田技術研究所 R&DセンターX
シニアエキスパート 佐藤恵一氏
<プロフィール>
1986年(株)本田技術研究所入社。コンポジット軽量車体・機体構造の研究に従事し、主にCFRP構造に関わる材料、成形、品質保証を担当。1996-2010年、ホンダジェット機体(CFRP胴体)構造の研究・開発に従事。2010年から航空機CFRP技術を活用した、四輪車体等の構造軽量化研究を担当。