次世代自動車支援センター埼玉が主催する「軽量化研究会」では、次世代自動車の重要課題である車両の軽量化をテーマとして、最新の技術情報や先進企業の取り組みなどを紹介しています。
本年度4回目の研究会では、「軽量」「高強度」「高剛性」といった特性を有し、航空宇宙、スポーツ、自動車など様々な分野の製品で使用されている炭素繊維強化プラスチックを取り上げました。
日産自動車株式会社第三製品開発部の熊本 隆担当部長は自動車の軽量化動向とマルチマテリアル化におけるCFRP適用時の課題と今後の展望について解説。金沢工業大学の鵜澤 潔教授には、ハイサイクル成形を可能にするスタンパブルシートや航空機主構造部材への高耐熱性樹脂CF-UDプリプレグなど、近年の開発動向について紹介していただきました。
アンケートの回答では「大変満足」または「満足」の合計が100%となりました。
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<テーマ>
「炭素繊維強化プラスチックの開発動向と自動車への適用」―CFRTPへの期待―
開催日時:平成31年2月12日(火)13:30-16:30
場 所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室C
参加者 :37社44名
研究会 次第
1 軽量化研究会の紹介 および 参加企業紹介
次世代自動車支援センター埼玉 技術開発コーディネーター 乙部 豊
2 「自動車のマルチマテリアル化におけるCFRPの動向と今後への期待」
<講師>日産自動車株式会社 第三製品開発部 担当部長 熊本 隆 氏
3 「CFRTPの基材開発の動向と応用」
<講師>金沢工業大学 教授 鵜澤 潔 氏
講演者プロフィール
【 熊本 隆 氏 】
日産自動車株式会社に入社後、世界初高延性1.2GPa超ハイテン材開発をはじめ、アルミ、CFRP等の車両軽量化材料技術開発を推進。材料技術部長、車体技術開発部長を経て現職にてRenault・日産アライアンスの車両軽量化技術開発を担当。
【 鵜澤 潔 氏 】
1985年から株式会社本田技術研究所栃木研究所にて新車開発に従事。1987年から株式会社ジーエイチクラフトにて複合材料によるヨット・自動車・航空機部品等の開発試作に従事。2003年から東京大学、2012年から金沢工業大学にて複合材料の研究および産学官連携活動に従事。2013年、金工大ICC所長、現在に至る。
当日の様子
次世代自動車支援センター埼玉 技術開発コーディネータ 乙部 豊 |
日産自動車株式会社 第三製品開発部 担当部長 熊本 隆 氏 |
金沢工業大学 教授 鵜澤 潔 氏 | 熱心に耳を傾ける参加者 |