次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会」活動を行っています。今回のテーマは「最近のEV車両の技術動向とバッテリー技術動向について」とし、2件の講演をお願いしました。
第1部の技術セミナーでは、予想を超えて56名(34社)のご参加をいただきました。講演1では、日産自動車(株)の今後のクルマ方向性と新型ノートで採用されたe-Powerについてご説明いただき、講演2では、車載用電池の業界動向と今後の展望について、海外状況を含めてご説明いただきました。どちらも大変興味深い内容で好評でした。
また、講演会場の片隅に、かつて当センターにて実施した車両分解研究会で分解したバッテリーも展示しました。
第2部の研究会会員メンバーによる討論会では、さらに踏み込んだ質問やコメントなど、予定時間を超過して活発な意見交換が行われ大変有意義な研究会でした。
日時:2017年6月14日(水) 13:30~17:15
場所:新都心ビジネス交流プラザ4階 会議室A
第一部 <技術セミナー>
講演1
「日産インテリジェント・モビリティ」
~日産が考える今後のクルマの方向性~
日産自動車(株) 渉外部
担当部長 堀江浩史氏
【プロフィール】日産自動車入社後、FF車の車両/プラットフォーム開発を担当。1997年からデトロイトに駐在、米国専用ミニバン/ピックアップトラックの車両計画を担当。2004年から、栃木実験部でムラーノ、ティアナ、エルグランドの車両商品性主担として車両性能統括を担当。2008年から、EV先行開発部主担としてEV先行車両開発を担当。2009年から渉外部にてEV/FCV関連渉外業務を担当。
講演2
「自動車の電動化加速に伴う電池業界の動向と今後の展望」
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授
兼 エスペック(株) 上席顧問 佐藤登氏
【プロフィール】本田技研工業入社後、材料技術と電池技術の研究開発に従事。その後、電池研究室創設。2004年、韓国サムスンSDIに移籍、中央研究所にて技術経営に従事、その後本社経営戦略を担当。2013年から名古屋大学客員教授、およびエスペック(株) 上席顧問、現在に至る。工学博士。
第二部 <技術討論会>