次世代自動車支援センター埼玉では、県内の自動車産業に関わる企業の技術開発力強化を支援するため「モータ・パワエレ・水素エネルギー研究会」活動を行っています。
今年度3回目の研究会はZoom社のウェビナーを使用したWEBセミナーで開催しました。研究会のテーマには『水素社会に向けた取り組み』を掲げ、研究会終了後のアンケート調査では「FCシステム開発の具体的な内容を理解できました」「「国際的な動向がよく分かりました」などの声が寄せられました。
■ 日時:2021年2月16日(火)13:30~15:40
■ 場所:WEBセミナー
【講演1】
「新型ミライのFCシステム開発」
トヨタ自動車株式会社 トヨタZEVファクトリー
FC製品開発部 主査 髙橋 剛 氏
<概要>
カーボンニュートラルを目指し世の中が動きつつある中、水素への注目が高まっています。トヨタは2014年に初代ミライを、2020年12月に新型ミライをリリースしました。講演では新型ミライのFCシステムの進化を性能(出力、航続距離等)、コスト、大量普及に向けた技術開発等の観点で紹介していただきました。
<プロフィール>
1989年4月、トヨタ自動車(株)入社、車両実験に従事。1992年より燃料電池開発に従事し、2005年、FC技術部機能設計室室長。2010年 「新型燃料電池ハイブリッドシステムの開発」で自動車技術会技術開発賞を受賞。2010年、技術統括部にて次世代電動車(EV、PHV、FCV等)の導入企画を担当。2017年、FC製品開発部にて次期FCシステム(新型MIRAI)開発統括、現在に至る。
【講演2】
「2050年に向けて水素社会が目指すもの」
一般財団法人 日本立地センター
企画調査室 客員研究員 中村 博 氏
<概要>
はじめに2050年カーボンニュートラル実現の意義を検証し、では、何をしないと行けないのかを述べられました。次に水素・FC関連の動きがコロナ感染拡大前と後でどの様に変化しているかを各国の水素戦略などに基づき紹介。最後に未来の車社会に関連して水素利活用社会実現可能性をモビリティ分野での水素ビジネス展開で報告していただきました。
<プロフィール>
慶応大学を1974年卒業後、三井造船入社。1987年より本田技術研究所、本田技研工業を経て、2009年から福岡のHyTReC、秋田大学その他、山梨県におけるアドバイザーなど多くの場で活躍。現在は、日本立地センターのほか、東京流研特別顧問、山梨県産業労働部およびリニア交通局、山梨大学でも活動、藤精機技術顧問も務める。
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