公社では、埼玉県が整備を行っている「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」の開所に先駆け、ロボット開発や社会実装を促進することを目的に、セミナーおよび研究会を開催しています。このたび公社では、「令和6年度埼玉ロボネット分野別研究会(介護・福祉編第2回)」を開催しました。当日は介護・福祉分野におけるロボットの開発・導入事例のご紹介や、登壇講師・参加者を交えて、最新情報の交換や今後の連携を目的としたワークショップを実施しました。
開催報告概要
1 日時
令和7年2月19日(水)13:30~17:00
2 会場
新都心ビジネス交流プラザ4階会議室(さいたま市中央区上落合2-3-2)
3 参加者数
21名
4 主な内容
▶講演 13:35~15:10
1 「介護ロボット・ICTの効果的な活用について」 ~福祉現場における業務改善と生産性向上に向けて~ 13:35~14:05
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)アドバイザー
公益社団法人かながわ福祉サービス振興会
事業推進部長 得永 真人 氏
【 内容 】
福祉現場におけるDXの普及、介護現場を取り巻く現状と課題と介護現場におけるデジタル機器の受け止め方や必要性を、数多く実際の現場へのヒアリング、機器の実証などを経て得られた知見をもとに、施設側、メーカー側双方の視点を含めてお話いただきました。
2 「異分野連携・支援機器開発プロジェクトで生まれるアイデアと課題」 14:05~14:25
国立障害者リハビリテーションセンター研究所
研究員 眞野 明日香 氏
【 内容 】
将来の自立支援機器開発や現場での活用に携わる人材育成を軸に、異分野連携型の支援機器アイデア創出プロジェクトを研究・実施しています。研究プロジェクトの中で参加学生が生み出した支援技術のアイデアを紹介し、社会実装にむけて企業との連携についてお話いただきました。
3 「介護職員負担の少ない高齢者見守りロボットの開発と展望」 14:30~14:50
沖電気工業株式会社
クロスインダストリー事業推進センター 深澤 伸一 氏
【 内容 】
介護サービスを受ける高齢者の安全安心を支えながら、介護職員の機器利用の負担軽減にも配慮した、高齢者と介護職員双方の役に立つ離床センサー型見守り介護ロボットの社会普及を目指し、開発を進めています。その取組みにおける課題、工夫、将来展望等についてお話いただきました。
4 「介護ロボットSASUKEの開発・導入への取組」 14:50~15:10
マッスル株式会社
ヘルスケア事業開発部長 尾形 成美 氏
【 内容 】
移乗支援機器「ROBOHELPER SASUKE」の開発は異分野からの挑戦でした。新しい「抱上げ式」の移乗機器開発・導入への取組についてや、「抱上げ式のSASUKEによる移乗」についてご紹介いただきました。
▶ワークショップ 15:15~16:30
登壇者を中心に複数グループに分かれ、ファシリテーター主導のもと、ロボット開発に繋がる情報の交換や、ご意見・アイデア出し等のディスカッションを行なっていただきました。
▶名刺交換会 16:30~17:00
公社コーディネーターも交わり、ご登壇者や他の参加者の方とご自由に交流いただきました。
5 対象
ロボット産業に関心・興味のある企業、ロボット開発関連企業及びロボット活用企業等(予定含む)、介護・福祉に関係する事業者等
6 参加費
無料
7 主催
公益財団法人埼玉県産業振興公社
お問い合わせ先
新産業振興部 技術開発支援グループ
〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3F
TEL. 048-711-6870 FAX. 048-857-3921
メール: robo@saitama-j.or.jp