産学連携で技術力をアップ!

大学・研究機関が研究している先進的な技術シーズを紹介し、研究者と研究開発型企業が、
新たな材料研究や製品開発を推進するための取り組みとして、産学連携技術シーズ発表会
並びに大学シーズマッチング会を開催します。

令和6年度産学連携技術シーズ発表会

 産学連携技術シーズ発表会は、研究開発型企業に対し、様々な産業分野に活用できる大学・研究機関の技術シーズを提供し技術連携につなげます。

■令和6年度第1回産学連携技術シーズ発表会
(材料・化学分野)

7月5日現在の受講申込は69名です。もうすぐ開始します
■配信期間 令和6年7月22日(月)~8月2日(金)12日間
いつでも視聴が可能です

■視聴時間 1講演20分程度(講演ごとの聴講も可能です)
■視聴方法   
受講申込頂いた方へ視聴期間の前日までに公社産学HPで視聴できる
アドレスをお送りします。

受講申込をされた方への限定配信となります。
■参加費 無料 ■定 員 80名 
■講 演
第1講演
アルコールを原料にした水素と付加価値物質の同時電解合成
埼玉大学工学部 教 授 荻原 仁志 氏
第2講演
注目の有機金属構造体(MOF)で拓くハイブリッド素材の未来

東京電機大学理工学部理工学科 理学系 准教授 小曽根 崇 氏
第3講演
腐敗臭も可視化!アンモニアなどいろいろなガスを色で検出

東京電機大学理工学部理工学科 理学系 准教授 足立 直也 氏
第4講演
偽造防止やトレーサービリティを実現できるプラズモニック・ナノタグ

東洋大学理工学部電気電子情報工学科 教 授 山口 明啓 氏
第5講演
事前の穴開け加工が不要なリベット接合~CFRPと金属との接合~

日本大学理工学部機械工学科 教 授 上田 政人 氏
第6講演
酸化物材料の熱膨張挙動の制御
-マイナスからプラスおよびゼロ膨張を目指して-

日本大学文理学部物理学科 教 授 橋本 拓也 氏
第7講演
食品添加物からつくる環境負荷の低い新規腐食抑制剤

日本原子力研究開発機構
防食材料技術開発グループ研究員 大谷 恭平 氏
問合せ先
産学・知財支援グループ シーズ発表会担当 高橋
TEL 048-857-3901 E-MAIL sangaku@saitama-j.or.jp
第1回シーズ発表会の受講申込はこちらからお願いします

 

令和5年度大学シーズマッチング会

 大学シーズマッチング会は、工科系大学で優れた研究実績を有する大学から産業への実用化が見込まれる技術を紹介し企業との技術連携につなげます。

 

■第1回大学シーズマッチング会in日本大学
1 研究概要 ロハス工学の取組について
            工学研究所長 教授 岩城 一郎 氏
ロハス工学とは日本大学工学部の教育・研究のスローガンで、健康で持続可能な社会の実現
を目指したものです。ここでは、ロハス工学の変遷、研究領域について解説するとともに、
令和元年東日本台風で被災したキャンパスの再生プロジェクトについて紹介します。
さらに、SDGsやカーボンニュートラルが提唱されている社会情勢に鑑み、工学のみならず
医療・農林業・福祉など他分野との融合を目指したロハス学への進化を提唱します。
2 研究シーズ紹介
講演1 縦ログ・パネルログ構法
  建築学科 教授 浦部 智義 氏・機械工学科 専任講師 宮岡 大 氏
平積みが一般的なログ材の活用方法を斬新に変革し、無垢材を縦に合わせてパネル化を目指
したもので、「構造材」・「外装材」・「内装材」・「断熱材」の役割を果たす木質パネル
を基本とする、「縦ログ・パネルログ構法」を紹介します。地場産木材利用、地元大工の参
加など地域経済への波及も考えられます。
また、この構法を普及させる一策として、縦ログ・パネルログの蓄熱効果について、実測調
査とシミュレーション計算によって明らかにします。
講演2 エネルギーに依存しない水浄化技術の開発と自立型トイレへの応用
        土木工学科 教授 中野 和典 氏
水を浄化する花壇(ロハスの花壇)の開発で培った技術をトイレ洗浄水を再生する装置(e6s)
に応用しました。水再生装置e6sは、汚物を固形分と水に分け、水は浄化再生します。
非生物学的な処理で水を再生するため微生物を維持するための曝気が不要であり、水を循環
させる最小限の動力(再生可能動力)で稼働します。水再生装置と組み合わせることで、あら
ゆる水洗トイレが電気や上下水道に依存しない持続可能な自立型トイレに生まれ変わります。
講演3 地中熱・太陽熱を活用した水蓄熱空調システム
 機械工学科 教授 伊藤 耕祐  氏・機械工学科 専任講師 宮岡 大 氏
キャンパス内のロハスの家群跡地に建設中の施設には、地中熱・太陽熱を活用した水蓄熱空
調システムが導入されます。大気を熱源として熱交換する通常の空調システムでは、熱源温
度が冷房時は高く、暖房時は低くなり効率が低下しますが、このシステムでは蓄熱水を介し
て地中熱(地下水)と太陽熱を利用することで、熱源温度が夏冬共に安定し、高い効率が期
待できます。また、この蓄熱水は、施設屋上に散水すれば植栽への水やりだけでなく気化熱
による冷却効果も期待され、災害時には中水としても活用できます。
今後は改良を進め、広く普及し得るシステムを提案します。
講演4 疑似超解像度画像解析手法を用いた生細胞内細胞骨格の実時間観察
        機械工学科 教授 片岡 則之 氏
細胞内には太さ数〜10数nmの太さの繊維状タンパク質アクチンフィラメントが張り巡らされ、
それらが発生する張力、またネットワーク構造体で細胞の形状や機能が維持されています。
我々は、アクチンフィラメントが常に0.2から0.3μmの振幅、3Hz程度の周波数で揺らいでい
ることを見出しました。しかしながらこの振幅は光の空間分解能と同程度です。そこで、画
像処理技術を活用した擬似的な超解像度画像解析システムを独自に構築し、空間解像度を2.5
倍ほど向上させることに成功しました。
講演5 リモートセンシングを用いた地球環境と人との共生のためのモニタリング
       情報工学科 准教授 中村 和樹 氏
物体に触れずに計測する技術の総称はリモートセンシングと呼ばれ、人工衛星や無人航空機
(UAV)に搭載したセンサから得られるリモートセンシングデータを可視化して、地表で起
こる現象や動物の行動パターンのモニタリング研究に取り組んでいます。
このようなリモートセンシング技術は、地球の最果ての地である南極における氷の変化から
野生鳥獣の発見に至るまで、グローバルな変化からローカルの事象まで様々なものに応用で
きます。
問合せ TEL 048-857-3901 E-MAIL sangaku@saitama-j.or.jp
第1回大学シーズマッチングin日本大学は開催を終了しました