技術開発支援

カーボンナノチューブ活用セミナーを開催しました(開催日:11月1日(金))

埼玉県産業振興公社では、カーボンナノチューブ(CNT)の技術支援や社会実装に向けた支援を行っています
今回のセミナーでは、カーボンナノチューブの最新動向や今後の展開、開発に取り組まれている企業の事例紹介等による情報発信を行うことで、カーボンナノチューブの応用展開や活用の可能性について紹介しました。

開催報告概要

1 日時

令和6年11月1日(金)13:30~16:00

2 会場

新都心ビジネス交流プラザ4階会議室(さいたま市中央区上落合2-3-2)

3 対象

カーボンナノチューブに興味関心のある事業者、カーボンナノチューブを活用したい(検討している)事業者など

4 主な内容

講演 13:30~15:20

 

講演1
テーマ カーボンナノチューブの応用展開 ~炭素循環経済に向けて~
講師 国立大学法人信州大学
特別栄誉教授 遠藤 守信 氏
概要 炭素循環経済(CCE)は、従来のLinear炭素経済に代わる新たな社会基盤として、炭素の削減、除去、再利用およびリサイクルの概念を包含した、持続可能な環境時代の社会概念です。特に、カーボンナノチューブ(CNT)は、CCEに対して適合性が高く、炭素のリサイクルと再利用に関係して革新的な応用開拓で貢献が期待されています。今回の講演では、CCEの視点からCNTの用途展開についてご紹介いただきました。
講演2
テーマ Cu複合線の開発と応用
講師 礎電線株式会社
取締役執行役員 技術部長 戸田 泰行 氏
概要 軽量化・柔軟性・導電性を特長とするCNTヤーンを日本で初めてエナメル線に適用し、CNTと銅を複合化して導電性の向上を実現しました。300℃の条件下でも抵抗の上昇がなく、高周波特性も優れていることから、高機能用途への利用が期待されています。今回の講演では、銅複合カーボンナノチューブの開発と応用についてご紹介いただきました。
遠藤 守信 氏
戸田 泰行 氏
セミナーの様子

名刺交換会 15:20~16:00

公社コーディネーターも交り、ご登壇者や他の参加者の方と自由に交流いただきました。

名刺交換会の様子
ポスター展示を用いてご紹介

ご講演いただいた講師のお二人と公社八名コーディネーターです。

カーボンナノチューブの特性や活用事例、今後の可能性について詳しく知ることができたとのお声を多数いただきました。カーボンナノチューブについてご相談がありましたら、公社技術開発支援グループまでお問い合わせください。

5 参加者数

30名

6 参加費

無料

7 主催

公益財団法人埼玉県産業振興公社

                               

お問い合わせ先

新産業振興部 技術開発支援グループ

〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3F

TEL. 048-711-6870 FAX. 048-857-3921

メール: robo@saitama-j.or.jp