技術開発支援

「令和6年度埼玉ロボネット分野別研究会(介護・福祉編)」を開催しました(開催日:10月31日(木))

埼玉県産業振興公社では、埼玉県が整備をしている「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)」の令和8年度中の開所に先駆け、ロボット開発に関わる多様な主体が協働してロボット開発や社会実装を促進することを目的として、定期的な研究会を開催しています。
今回の研究会では、介護・福祉
分野におけるロボットの先進開発事例のご紹介を行うとともに、今後の展開等についてディスカッションするグループ別のワークショップを実施しました

開催報告概要

1 日時

令和6年10月31日(木)13:30~17:00

2 会場

新都心ビジネス交流プラザ4階会議室(さいたま市中央区上落合2-3-2)

3 参加者数

28名

4 主な内容

講演 13:35~14:50

講演1
テーマ 現場ニーズの掘り起こしと出口を見据えた機器開発
講師 公益財団法人テクノエイド協会 企画部長  五島 清国 氏
概要 少子高齢化と人手不足が深刻化する我が国において、高齢・障害者福祉の現場では、福祉用具やテクノロジーを活用する新たな介護技術の開発を模索しています。高齢者・障害者の尊厳やプライバシーの確保は勿論のこと、日常生活の継続、QOLの維持・向上はとても大切なことです。真に必要とされる機器開発と出口戦略を考察し、ご紹介しました。
講演2
テーマ 介護ロボットへの期待と現場で直面している課題
講師 社会福祉法人親愛会 理事長  渋谷 宏明 氏
概要 社会福祉法人親愛会は、埼玉県川越市での障害者福祉施設や高齢者介護施設の運営をはじめ、障害者支援、障害者就業/生活支援、地域生活定着支援、自立生活支援、多機能型障害福祉サービス、デイサービス、相談支援等に取り組んでおり、利用者の一人ひとりの人生を応援し「生きるを支える」ことを使命として活動しています。今回のセミナーでは介護ロボットへの期待についてお話するとともに、現場で直面している課題についてご紹介しました。
講演3
テーマ 現場ニーズに沿った介護・福祉ロボットの開発 ~厚労省受託事業からの経験~
講師 コニカミノルタ株式会社 FORXAI事業統括部 QOLソリューション事業部
事業戦略部 戦略企画グループ
アシスタントマネージャー/スマート介護士(Expert)  関 泰彦 氏
概要 光学機器メーカーとして培ってきた画像解析技術を活用した見守りシステム「HitomeQケアサポート」を2016年に上市。現在、国内200の介護事業所にてお使いただいています。事業展開と並行して厚生労働省の介護ロボット普及事業等を経験。国の政策と介護現場の現状の両面から介護・福祉分野における製品やサービスについてご紹介しました。

 

ご登壇いただいた3名の講師より、ロボット開発企業側、介護現場側双方の知見から、介護・福祉分野でのロボットの活用についてご講演をいただきました。

 

講演1 五島 氏
講演2 渋谷 氏
講演3 関 氏

グループ別ワークショップ 15:00~16:00

ワークショップの様子

参加者が3つのグループに分かれ、ファシリテーター主導のもと、ロボット開発のプロジェクト化や企業間連携の円滑化などに関するディスカッションを行ない、講師をはじめとした開発・導入側を含む多数の視点から活発な意見交換が行われました。公社では今後も継続的なフォローアップで企業間連携および案件創出を支援します。


名刺交換会 16:10~17:00

 公社コーディネーターも交わり、ご登壇者や他の参加者の方とご自由に交流いただきました。

5 対象

埼玉県ロボティクスネットワーク(略称:埼玉ロボネット)のロボット開発関連企業、介護・福祉関係事業者等

6 参加費

無料

7 主催

公益財団法人埼玉県産業振興公社

                               

お問い合わせ先

新産業振興部 技術開発支援グループ

〒338-0001 埼玉県さいたま市中央区上落合2-3-2 新都心ビジネス交流プラザ3F

TEL. 048-711-6870 FAX. 048-857-3921

メール: robo@saitama-j.or.jp