【創業者紹介】田村ヒューマンアカデミー

〜就業支援や人材育成を通じて、地域を活性化させたい〜

代表:田村 純一(たむら じゅんいち)さん

起業概要

起業 2017年
起業年齢 65歳
起業資金 100万円
業務内容 就職支援カウンセリング・セミナーの運営、企業の人材育成支援
所在地 鳩山町
ホームページ https://tamura-humanac.com

略歴

  • 大手印刷会社にて42年勤務
  • 2015年:退職後を見据え、起業準備を始める
  • 2016年:人材育成部門センター長を最後に定年退職
  • 2017年:起業
    キャリアコンサルタントの資格を取得
  • 2018年:活動拠点を地元の比企郡へ移し、セミナーや就職支援を行う

スケジュール

  • 水・金・土:セミナーの準備資料作成のため、自宅でPC作業を行うほか、個人向けのキャリア相談を行う。地域のボランティア活動を行うことも

リフレッシュ

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退職後を見据え、人材育成部門でノウハウや心理学を習得

退職前から、漠然と「75歳までは働いて社会貢献し、年金などの社会保障だけに頼らない生活をしたい」という思いを抱いてました。私達の世代はバブルで景気の良い時代を経験するとともに、巨額の財政赤字や非正規雇用など、次世代に大きなツケを与えてしまったと強く感じていましたから。
起業までの42年間、大手印刷会社で働いていましたが、大きな転機になったのは最後の職場である人材育成部門のセンター長を務めたことでした。ここで人材育成のノウハウを学ぶと同時に、一人一人の性格に合わせて得意分野や指導法を分析・実践する、性格応用心理学「エニアグラム」を習得。在職期間中に若手の離職率を0にしたことが1つの自信につながりました。

資格取得・情報収集など順調に起業を進めるも、顧客獲得・事業拡大に苦戦

退職後、1カ月で会社を設立し、同じ年には国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を取得しました。この時期、起業の相談に乗ってくれたのは会社員時代の後輩でした。彼は私より前に退職し、起業・倒産を経て成功している起業家です。自分の強みを見つけることや起業のノウハウなど、さまざまなアドバイスをくれました。また、起業の事務的な手続きについては図書館で関連書籍を借りたり、税務署で青色申告の手続きを教えてもらったりするなど、さまざまな情報を集めながらの出発でした。
顧客を得るためにまずアプローチをしたのは、サラリーマン時代に長年付き合いのあった印刷業界でした。日本印刷技術協会で印刷会社を対象に講師を務めた経験を生かそうと、取引先に対しセミナー等を提案したのですが、予想外に苦戦しました。残念ながら、サラリーマン時代の業界人脈や評価は、会社を離れれば当てにできないことを痛感しました。

地元に拠点を移したことで、人脈・仕事の幅も広がった

活路を見出すため、1年前に拠点を自宅のある比企郡に移転し、シニア世代を対象とした就労セミナー・支援などを行っています。セミナー運営に当たっては、加入している鳩山町商工会から参加者募集の協力をいただいています。また国の補助金を活用し、Webやチラシ制作等広告費用に充てました。先日行ったセミナーでは多くの方に参加していただき、シニアの就労に対する関心の高さを感じました。
また、ときがわ町や東松山市にも起業家仲間ができ、豊かな自然や歴史、農産物を生かした地域活性化に共に取り組んでいます。

人の話に「じっくり耳を傾ける」ことができるのは、シニアの強み

最近ではボランティアとして若者・中年世代のひきこもりの人に対するカウンセリングにも力を入れています。キャリアコンサルタントはまずは人の話を聞くことが第一歩ですが、シニアだからこそ相手を受け入れ、相手に寄り添って柔軟に対応できる強みがあると自負しています。
今後も地域の方々が生き生きと暮らせるように、自分自身が健康に気をつけながら皆さんの就労支援・キャリア形成に力を尽くしていきたいと思います!

教えて!先輩起業家

続けるためのポイントは?
  • 前職の人脈を当てにしすぎない。上手くいかなかったら、別の道を探ることが大切!
  • 仕事の相談に乗ってくれたり、一緒に活動できる仲間を見つけよう!
  • 健康第一!体が資本なので、頭だけでなく、体を動かす習慣を。

(2020年2月掲載)




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