【創業者紹介】Vegetable Promotion

〜農家の承継を、新事業のチャンスに〜

代表:豊泉 正人(とよいずみ まさと)さん

起業概要

起業 2016年
起業年齢 54歳
起業資金 約430万円
業務内容 野菜の生産・販売、
キッチンカーによるイベント等への出店、
コミュニティカフェへの出品
所在地 狭山市
ホームページ https://vegetablepromotion.com

略歴

  • 30年間マーケティング会社で勤務
  • 54歳:退職
  • 54歳:起業。調理場、キッチンカーを用意 コミュニティカフェへの出店開始 イベントの出店を開始
  • 55歳:大学へのランチサービスが開始
  • 56歳:イベント等への出店が増加、ほぼ毎日が出店で埋まるように
    狭山茶グルメ計画へ参画

ウィークリースケジュール

  • 月・火:大学でキッチンカーのランチサービス
  • 水      :狭山元気プラザで野菜販売
  • 金      :コミュニティカフェに出店
  • 土・日:イベント等でキッチンカーの出店
    出店時間以外は畑の手入れなどを行っている

リフレッシュ

移動販売と農作業を切り替えながら行うことが何よりのリフレッシュ!

仕事風景

新メニューの開発は楽しみの一つ

農家を継ぎながら新たな世界で挑戦

Vegetable Promotionは野菜の生産だけでなく、調理し、飲食サービスまで行う6次産業を目指しています。狭山元気プラザ内のコミュニティカフェに出店するほか、キッチンカーで近隣の大学やイベントに赴き、手作り商品を販売しています。
起業をする前までは約30年間、マーケティング会社に勤めていました。妻の実家が農家で、引き継ぐことについては常に考えていましたが、54歳になり両親は高齢に、子どもは社会人として独り立ちしたことから「自分たちの体がまだ元気なうちに始めよう」と決断し、退職することに。ただし、やるなら農業一本ではなく、調理・飲食サービスまで行う今の形にしたい、というのが強い希望でした。

自宅の利を生かして起業に必要な資金を最低限に

移動販売にはキッチンカーのほか、事前に仕込みができる調理場が欠かせません。幸い、調理場は、自宅敷地内にある別棟をDIYでリフォームすることで確保できました。通常なら食材の仕入れにお金がかかりますが、自分達で栽培している野菜を利用できます。そのような意味では、起業に必要な条件はある程度揃っていました。

販路の確保に苦労。助けてくれたのは地域の人との繋がり

起業に当たり中古のキッチンカーを購入したものの、どこで商売をしたら良いのか分からず、販路を確保するのが当面の課題でした。当初から「狭山の野菜・狭山茶を使った商品」を売りにするつもりでいたため、まずは市役所の観光課や商工会議所、観光協会を訪れ、出店できるイベント等がないか教えてもらうことに。「稲荷山のつつじまつり」など少しずつイベントに出店するうちに、同業者とのつながりもでき、ランチ時に出店できる大学を紹介してもらうなど、3年目にしてやっと毎日の予定が埋まるようになりました。
また、妻が「食と農」についての市民大学講座を受講していた縁で、コミュニティカフェを担当させていただくことに。人とのつながりに感謝するとともに、今度は自分たちが社会に還元できることはないかと考え、補助スタッフを仕事復帰準備中のお母さんたちにお願いしています。

商品開発もアイディアをすぐに反映できるのが楽しい

今の仕事にマーケティングの手法はかなり役立っていると思います。よく売れるものは狭山茶の粉末を混ぜ込んだ「さやま茶バーガー」と「さといもコロッケバーガー」。さといもコロッケは狭山のB級グルメとして人気です。今年は流行りに乗って狭山茶タピオカミルクを出したところ、これも好評でした。意外性のある商品や流行のものなど、自分が学んできて「売れるな」と思ったものをすぐに取り入れて開発できるのは、個人事業主ならでは。やっていて楽しいと思う瞬間です。売上も年々増え続けているので、どこまで上がるか楽しみです。
今後の目標は狭山の野菜・お茶をアピールし、狭山の知名度を上げていくこと。そして、食を通して人と人とのつながりを強め、広げていける会社を目指していきたいと思います。

教えて!先輩起業家

続けるためのポイントは?
  • 事業理念をしっかり考え、そこからぶれない経営を!
  • 差別化が図れる独自のメニュー・店づくりにこだわって
  • 流行、新しいものも取り入れて、お客さんを飽きさせない店づくり

(2020年2月掲載)




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